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4/20(水)  第2回いたばし災害支援ネットワーク世話人会

4/20(水)、第2回いたばし災害支援ネットワーク世話人会が開かれました。
私の視点からみた概要を載せます。

4/19の時点で賛同団体は55団体となり、区民の善意からなる有志の集まりから始まったネットワークが少しずつ広がりをみせている。(←4/29現在では65団体となっている。)

板橋区とのパイプもできてきた。
区内に避難してきた被災者のための住宅支援については、民間の住宅を探している被災者からの問い合わせが区にあった場合、区から民間の住宅を紹介することは難しくとも、担当者を通して当ネットワークに連絡が入るようなパイプもできた。

区内“いこいの家”に避難していた被災者の方々は2組とも公営住宅の抽選に当選し、そちらへの入居が決まった。根気よく応募するのがよい。
被災者の方からは、「板橋を離れたくないくらいよくしてもらった。」という温かい言葉をいただいた。
当ネットワークのほうで、民間の物件で即入居可の所を2軒おさえているが、入居希望者がいない状況が長引けばずっとおさえていることは難しい。そこが民間物件の難しいところ。
住宅以外にも、荷物などの倉庫代わりに提供できる物件の情報もありがたい。

<事務局活動状況>
・区内に避難されてきている方々への物資の提供をコーディネート。提供できる物資のリストを作成し、被災者の方々のニーズとのマッチングを図っている。
 →これまで13ヶ所へ各種家電や家具、寝具、ベビー用品、調理器具などを受け渡し済み。物資の受付から運搬まで、全てボランティアの方々がしてくれている。
・提供者の善意をできるだけ無にしないよう注意を払っているが、明らかにニーズと合わないものの提供については断らざるを得ない場合もある。難しさを感じるところ。
・ニュースレターの作成。「いたばし災害支援ネットワーク ニュース」第2号を4/20に発行。

現在事務局は、6人のボランティアが輪番制で担っているが、常駐できる事務局のコーディネーターが必要。
今後、専任の事務局職員の雇い入れを検討。(←4/30より専任事務局員の配置が決定済み。)

<陸前高田市「炭の家」での支援活動状況>
前回の世話人会議では、福井県勝山市からの支援チームが4月いっぱいで撤退し、その後は福井「県」が支援を引き継ぐということだったが状況が変わり、陸前高田市の長寿社会課から当ネットワークへ支援の依頼があり、協力することとなった。
当ネットワークの他には、「チーム福井(当ネットワークの形に似たNPO連合)」と神奈川県の医療福祉法人「青山会」の2団体が陸前高田市からの支援要請を受けている。
今後、当面2ヶ月間は、「いたばし災害支援ネットワーク」、「チーム福井」、「青山会」の3団体が混成チームで協働し、陸前高田市に引き継げるようになるまで、「炭の家」の運営を担っていく予定。(←5/1現在、既に当ネットワークからは常駐コーディネーター1名、他交代制で4名を常時派遣中。)

<ネットワーク運営資金面>
・各種助成金を申請していく。

(今後の収支)
①収入に係わること
・助成金
・チャリティーコンサート(5/14 音楽室ゆらぎ(http://yuragi-music.com/info.html)主催のチャリティーコンサートの収益金を当ネットワークに寄付いただけるとのこと。)
・その他(寄付・募金など)
②支出に係わること
(炭の家)4/29~6/30
専任チームリーダー(コーディネーター)の配置、サポーター(常時4名)の報酬費、諸経費等合わせると、300万円は必要となる。
(事務局運営費)
専任事務局員の配置、通信費、研修費等で20~25万円/月は必要になる。
(避難されてきた方々への支援)
必要分

<規約・会則の作成>
当ネットワークの信頼を得るためにも規約・会則の作成を早急に進める。(←作成済み。当ネットワークHPに掲載済み。→http://www.saigai-shien.info/cms1.5/index.php?option=com_content&view=article&id=50:2011-04-15-01-53-19&catid=37:2011-04-15-01-30-26&Itemid=56)

<ニュースレター2号>
「いたばし災害支援ネットワーク ニュース」第2号を4/20に発行。

また、世話人会の中でA:区内に避難されてきている方々への支援、B:被災地(陸前高田市)での支援、C:活動資金・事務局運営 の3グループに分かれ、それぞれで今後の活動について話し合った。(私は、Aグループに入った。)

Aグループ:
被災者のニーズに合わせた物資集めと提供。必要物資は季節や状況によって刻々と変化していくため、柔軟な対応が必要。
ボランティアセンターの被災者専用の駐車場貸し出し期間が、当初は4月いっぱいの予定だったが、5月まで延長となった。
今後は、就労支援のサポートなども必要となってくるだろう。

Bグループ:
「炭の家」の支援で、長期で支援に入れる人員をハローワークで募集をかけ、2名確保でき、長期滞在のコーディネーターも決定したため、当面2ヶ月間の体制は組めるだろう。
できることとできないことは明確にさせた上での支援を続ける。

Cグループ:
専任の事務員を置く。(←配置済み。)
今現在進行している「炭の家」支援について区民に知ってもらうためのチラシを作る。同時に活動資金寄付も募っていく。(←チラシ作成。4/30の説明会で参考資料として配布済み。)
当ネットワーク専用銀行口座開設(←開設済み。)
各種助成金申請。(←申請進行中。)

以上です。


ここからは個人的な意見・感想です。

物資提供について、“協力したい”という思いの人々は非常に多く、そういった方々の中には、“ニーズはあるはずなのになぜもっとスムーズに結びつかないのか”といった思いの人もいるかと思う。
しかし、実際に携わって活動している人側の意見も聞いてみることで、単純なものではない、簡単にはいかない様々な問題があることに気づく。
提供者側の思いの押し付けは本当の支援ではない。
受付事務局が、一方的な提供者側の思いの調整ばかりに労力をとられるのでは本末転倒。
あくまでも我々は、被災者側の思いに目を向けることが大事。
自分も含め、そこを忘れずに支援していきたい。

当ネットワークが何をやっているか分からない、とツイッターなどで交わされているという話も耳にするが、分からない人は、分かろうと自分で身体を動かして動いているのか?
ネットからの情報はあくまでクチコミレベルのもの。(当然、このブログもあくまで私の個人的な日記レベルのもの。)
分からないと批判するのなら、例えば昨日4/30(土)に行われた「ボランティアセンター運営団体説明会と交流会」の中でも当ネットワークについて説明しているのだから、そういったものに出席することだ。
出席もしていない者同士で「分からない」と言い合っていても、分からないまま。
本当に分かろう、知ろうとしているのなら、分かろうと動くこと、それをしていないのなら、批判的な意見は言わないことだ、と思う。

区内のいこいの家に入られていて、このたび区外の公営住宅に当選された方が、「板橋は人も町も本当によいところだった。離れたくないくらいだ。」と言って下さっていたのを、何より嬉しく思います。(こちらのmederuブログにも被災者の方とのエピソードを載せています。→">http://mederublog.exblog.jp/16226397/)
「ボランティア情報5月号」にも被災者の方からの「板橋に滞在中、心が癒え、自分を取り戻すことが出来ました。いい思いをさせてもらって、おかげで自立することが出来ました。」との温かいお言葉が掲載されています。

被災者の方々にとって最善の支援をする、その目的を失わず、心一つに、できることをやっていきたいものですね。
そのためには、それぞれの立場の、あらゆる人を思いやる心が大切だと思います。
うまくいかないことがあった時、一番楽で簡単なのは、机上で批判すること。自分にできることを考え、それを行動に移すことは一番パワーがいりますが、一番大事なこと。
やさしく広い心で活動していきたいものです。

雑貨セレクトショップ mederu オーナーより

by mederu888 | 2011-05-01 12:36